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霊黄参(れいおうさん)

霊黄参とは

霊黄参は、中国最古の薬物書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」に収載されている
『牛黄』と『人参』のみを成分とした滋養強壮剤です。

『牛黄』とは、牛の胆のうや胆管にできた結石いわゆる胆石で、1000頭に1頭といわれるほど希少な高貴薬のひとつです。古来より金より高い値が付く生薬ともいわれ、『牛黄久しく服すれば長生きする』と不老長寿の薬としても珍重されてきました。

霊黄参には、牛黄と相性の良い『人参』も配合されているため、普段から疲れが抜けない方、特に精神的にも肉体的にも疲れているタイプの方におすすめです。

牛黄の効能

漢方において、「牛黄」は、その独特な香りによって、身体の9つの穴(竅)を開き、邪気を取り除く芳香開竅薬に分類され、鎮痙、鎮静、解毒、解熱、中風(けいれんのこと)など幅広く用いられています。

中国では、脳卒中や脳梗塞など脳血管障害による意識障害に緊急で使われることもあれば、SARS(重症急性呼吸器症候群)が大流行した際に、清熱解毒を目的に使われたこともあります。

日本でも、滋養強壮をはじめ、小児の高熱時(清熱解毒作用)や飲酒時(肝臓保護作用)、イライラや不眠時(鎮静作用)など子供から大人まで、幅広く応用されています。

最近では、牛黄の活性酸素(炎症)を消去するはたらきに注目し、認知症や腎臓病などにも牛黄のはたらきが期待されています。

(認知症に関しては、漢の時代の『名医別録』という漢方書にも「久しく服用していると身が軽くなり、寿命が延び、物忘れもしなくなる」という意味の記述があります)

ストレスの多い現代人の疲れに霊黄参

霊黄参は、牛黄と人参のはたらきから、ストレスの多い現代人の疲れに役立つ漢方薬です。

体力的にも、精神的にもオーバーヒートして疲れてしまっている時などにぜひお試しください。

霊黄参はこんな方にもおすすめです

  • ・一晩寝ても疲れがとれない
  • ・カーッとのぼせやすい
  • ・熱で体が弱っている
  • ・暑い日が続くとバテる
  • ・疲れすぎて食欲がない
  • ・かぜをひきやすい

気になる症状がございましたらぜひご相談ください。

今井 太郎(漢方の後楽堂薬局 薬剤師/薬学博士[Doctor of Pharmacy]/国際中医師)

執筆者:今井 太郎

漢方の後楽堂薬局 薬剤師/薬学博士[Doctor of Pharmacy]/国際中医師

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