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衛益顆粒(えいえきかりゅう)

衛益顆粒衛益顆粒の特徴

「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」はオウギ、ビャクジュツ、ボウフウの植物性生薬から構成され、これら3つの生薬から抽出したエキスを製剤化した第2類医薬品です。身体が虚弱で疲労し易い方の虚弱体質、疲労倦怠感、ねあせの改善を目的としたエキス顆粒です。

衛益顆粒の効能・効果

身体虚弱で疲労しやすいものの次の諸症:虚弱体質、疲労倦怠感、ねあせ

イスクラ産業株式会社

衛益顆粒は免疫を高める漢方薬

衛益顆粒は、弱った皮膚や粘膜を強化し外から衛る漢方薬です。漢方では、皮膚や粘膜などの体表にあるバリア=『衛気(えき)』といいます。

衛気がしっかりと備わったからだは、ウイルスや細菌、花粉、チリ、有害な化学物質、高低温、多湿、乾燥などの侵入を予防でき、病気になりにくいからだです。

つまり、衛気を高めることは免疫力をアップさせ病気の予防につながります。

風邪をひきやすい人、ひきにくい人の違いは?

粘膜の免疫力が低いと、ウイルスはバリアをかいくぐって体内に入り1日で100万倍にも増殖すると言われます。風邪をひきやすい人とひきにくい人の違いは、粘膜の免疫力の差、衛気の力の差と言うことになります。

衛気の力が弱い人は

  • 1年に何度も風邪をひく
  • 呼吸器系の感染症を繰り返す
  • ぜいぜいと息切れがする
  • 疲れやすい
  • 汗がだらだらと止まらない
  • 季節の変わり目、気温変化に体調を崩しやすい
  • 冷房に弱い、寒がり
  • 蕁麻疹や皮膚の痒みなど皮膚症状がでやすい

などの症状が現れやすくなります。

衛益顆粒の主成分『黄耆(おうぎ)』とは?

衛益顆粒は、『黄耆・白朮・防風』の3つの生薬から作られた漢方薬です。

なかでも黄耆は、元気を補う“補気”のちからのある生薬として、朝鮮人参と同じくらい中国では有名な生薬です。朝鮮人参が体内の元気づけに働くのに対して、黄耆は体表や粘膜に元気を与え、免疫力を高めます。

また、免疫は高ければよいというわけではありません。免疫過剰による疾患として、気管支喘息や花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピーなどのアレルギー疾患があります。

黄耆には免疫調整のはたらきもあり、過剰な免疫は抑え、低下した場合は上げるように双方向に働きます。

白朮と防風を組み合わせることで、胃腸を助けより強いバリアを作ることができます。

ちなみに・・・

衛益顆粒は、中国では『玉屏風散(ぎょくへいふうさん)』の名で知られています。

玉は美しい宝石類⇒貴重なもの。つまり、玉のようにすばらしい屏風が病気から体を守ってくれるという意味です。

衛益顆粒で病気予防

“未病先防”という漢方ならではの考え方があります。病気になる前の段階からの治療こそが大切である、という意味ですが、まさに衛益顆粒は予防効果の高い漢方薬といえます。

店頭では、風邪や花粉症シーズンの数ヶ月前から衛益顆粒で衛気を高めておくことをおすすめしています。『ピーク前から前もって服用していたお陰で、今年は昨年よりもひどくなかった』とおっしゃるお客様も珍しくはありません。

また、蕁麻疹などの皮膚トラブルにも衛益顆粒をご服用頂き、丈夫なお肌を作り再発を防ぐこともあります。

衛益顆粒の中国での薬理実験

  • 鼻粘膜保護作用
  • 気管支粘膜保護作用
  • マクロファージの貪食作用

いずれも動物実験段階のものですが、衛益顆粒の免疫調整作用についての内容で、花粉症や気管支喘息など多くのアレルギー疾患予防と治療に科学的根拠を与える重要な実験結果といえます。(免疫力ダイジェスト版 路京華 著より抜粋)

 

今井 太郎(漢方の後楽堂薬局 薬剤師/薬学博士[Doctor of Pharmacy]/国際中医師)

執筆者:今井 太郎

漢方の後楽堂薬局 薬剤師/薬学博士[Doctor of Pharmacy]/国際中医師

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