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排卵出血と漢方について

排卵出血生理が終わった後、再び少量の出血が始まることがあります。

おもに、排卵時期におりものに少し血が混ざる程度の出血が起こることが多く、排卵出血といわれています。

生理周期が28日の人の場合、生理開始から14日目前後に起こります。

排卵出血のおもな原因は、卵巣からの卵胞ホルモンの分泌が一時的に低下することで、子宮内膜の一部が剥がれ落ちることによると考えられています。

また、排卵時に卵子が卵巣の膜を破って飛び出る際の出血ともいえます。
これはごく自然なことですので、多くは心配しなくてもよい出血と判断します。

ただし、排卵出血が毎月起こる場合や、出血量が多い、出血がダラダラと続くなどの場合、子宮や膣のトラブルや不妊の原因になることもあるため、一度受診されると安心です。通常の排卵出血では、2~3日以内に止まることが多いようです。

排卵出血 漢方では?

排卵の時期は、メインとなる女性ホルモンの分泌が卵胞ホルモンから黄体ホルモンへ変わる時期、漢方では、腎陰から腎陽へと陰陽転化が起こる時期といわれています。

参茸補血丸

漢方的には、生殖や内分泌と関係のある『腎』のはたらきが低下しホルモンバランスが乱れると、この切り替えがスムーズにできず排卵にも影響しやすいと考えます。

ホルモンバランスの乱れは、ストレスによる『気滞』や腎のパワー不足である『腎虚』によることが多くみられます。

漢方薬では気の巡りを整える加味逍遥散などの疏肝薬や、腎のはたらきを高める参茸補血丸や二至丹などの補腎薬などを用いることがあります。

心脾顆粒また、エネルギー(気)が不足すると血管の外に血が漏れやすく出血の原因になることもあります。漢方では、『脾不統血(ひふとうけつ)』という状態です。

このような場合、脾(胃腸)を整えて気血を充実させ、しっかりと血が漏れ出ないようコントロールすることを考えます。

代表的な漢方薬としては、心脾顆粒などがあります。出血がしばらく続く場合、田七人参のような止血の働きのある漢方薬を用いて、出血の様子をみることもあります。

排卵出血の一般的な治療法

西洋医学では、2~3日で止まる排卵出血では、治療の必要はなく様子をみることが一般的のようです。

排卵出血が毎月起こる場合やダラダラと長引く場合、出血量が多い場合など、日常生活への支障が伴う場合は、止血剤で一時的に出血を止めたり、ホルモン剤やピルを服用してホルモンの乱れを改善したり、排卵出血以外の原因がないかを検査します。

排卵出血と漢方 まとめ

排卵出血の多くは、一時的なことが多くそのまま様子をみて自然に止まるのを待ちます。

度々起こる排卵出血であれば、漢方薬で日頃から体を整えておくことも再発を防ぐために役立ちます。

また、習慣的に基礎体温表を付けていると、ある程度ホルモンバランスの乱れを把握することができます。ストレスや過労、睡眠不足などが原因となってホルモンバランスが乱れて排卵出血が起こっている女性は少なくないようです。排卵出血を生活面から見直すきっかけになるでしょう。

繰り返す排卵出血でお悩みでしたら、一度漢方専門の薬局にてご相談されることをお勧め致します。

今井 太郎(漢方の後楽堂薬局 薬剤師/薬学博士[Doctor of Pharmacy]/国際中医師)

執筆者:今井 太郎

漢方の後楽堂薬局 薬剤師/薬学博士[Doctor of Pharmacy]/国際中医師

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