漢方薬一覧
大建中湯の“中”は体の中心部である胃腸をあらわし、胃腸を大きく建立し丈夫にするという意味合いがあります。漢時代の「金匱要略」という古典書で紹介されている処方です。
病院では、大腸がんなど術後の腸閉塞(イレウス)の予防効果を期待して用いることがあります。その有用性を確かめる臨床研究もおこなわれており、入院期間が平均3.5日短縮したという報告もあります。
腹が冷えて痛み、腹部膨満感のあるもの
腹痛、嘔吐、膨満感、胃けいれんに。回虫による腹痛、腸閉塞、胃拡張、腎臓結石などに応用することもあります。