生理痛
生理痛は仕方のないものとあきらめている人も多いと思いますが、体質を見直し、養生することで根本から改善することができます。
ただし、生理痛が我慢できないほど辛い場合は「子宮内膜症」や「子宮筋腫」などの病気が原因となる場合もありますので、その時は早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
中医学では生理痛は本来「ない」のが正常だと考えます!
日本では生理痛があるのは当たり前と思われているようですが、中医学では生理痛はないのが普通だと考えています。生理に痛みがあるということは、なにかの病気やトラブルのサインと捉えることが多いです。
痛みがなくなった、軽減したという声も多く頂いております。お悩みの方は一度漢方を試されてみてはいかがでしょうか?
生理痛は正式には「月経困難症(げっけいこんなんしょう)」と言われています。日本産婦人科医会によると、生理痛の原因は
月経痛は、子宮内膜上皮が崩壊する際にその細胞膜から産生されるプロスタグランディンによって子宮が収縮し、これは月経血を子宮から排出させる合目的な作用ではあるが、子宮筋を貫く血管を攣縮させて子宮筋の低酸素状態を招くことから痛みが発生するといわれている。
とされています。若い女性ほどその頻度は高く、25歳未満では40%以上生理痛があるとされています。
婦人科の治療は鎮痛剤が一般的で、最近では低用量ピルなども処方される場合もあります。
生理痛のタイプには大きく分けて3つに分類されます。
西洋医学では痛み止め(鎮痛剤)による痛みのコントロールが一般的ですが、漢方では気血を補ってあげたり、巡らせたりという治療方針になります。
瘀血の生理痛漢方では「不通則痛(=通じざればすなわち痛む)」と言い、血の巡りが悪い状態が続くと「生理痛」が発生しやすくなると考えます。
また、強いストレスを受けると気の巡りが滞り(気滞)、生理の時に腹部の張りや生理痛といった症状が出てきます。
気滞の状態が長く続くと、血の巡りも悪くなり「血瘀」を引き起こし、重たい生理痛につながることもあります。
血や気の巡りが悪いのが原因のため、漢方薬だと、「理気活血薬(りきかっけつやく)」という分類の処方を用います。
などの症状が多く見られます。
血虚の生理痛「不栄則痛(=栄ざれば則ち痛む)」といい、生命のエネルギーである「気」、体を巡って栄養を運ぶ「血」が不足していると、生理痛が発生しやすくなると考えます。
本来の虚弱体質や、慢性疾患、過度のダイエットなどによって、生理に必要な気血が不足すると、子宮に十分なエネルギーが行き渡らず、生理痛が起こります。
生理期間の後半に2~3日生理痛が続くのも特徴です。また、体が消耗しているため、経血の色が薄く、量も少ないことも多いです。
常にエネルギー不足で生理中は特に疲れやすく、まずはしっかりと補ってあげる漢方処方を選ぶことが必要です。
などの症状が多く見られます。
冷えの生理痛冷房や冬の寒さなど、外から体内に入ってくる冷え、食事の不摂生や服装の不注意(薄着)、陽気不足などにより発生すると考えます。
寒邪が体の中に停滞すると子宮が冷えて血の流れが悪くなり、生理痛の原因となります。このタイプはとにかく体を温めてあげることが大切です。
外から入る冷えを発散し、子宮を温めて血分の巡りをよくすることで生理痛をやわらげます。生理期間中は体を冷やすと痛みが強くなってしまうので注意しましょう。
などの症状が多く見られます。
一般的な生理痛を3つに分類しましたが、実際には漢方の専門家に相談されることをおすすめいたします。
長年お悩みでしたら、一度ご相談されてみてはいかがでしょうか?