ストレスのお悩み
喉のあたりがつまった感じがする、痞える感じがするという症状があります。特に、新生活が始まる春先や決算時期になると、このようなご相談が多くなります。
喉をカメラで調べても疑わしきものはなく、検査値も異常なし、でも喉の不快さは続いているという症状は、漢方では『梅核気(ばいかくき)』といい、気の巡りの異常(気滞)と考えます。
“実際は何もないけれど、喉に梅の実がつかえている感じがする”状態を表しています。
ちなみに、西洋医学では、「ヒステリー球」や「感覚球」、「咽喉頭異常感症」といわれ、抗うつ薬や抗不安薬などの精神科系の薬で治療することが多いです。
ストレスが続いている時や生理前、更年期などには、気の巡りが滞る『気滞』や気が逆上する『気逆』が起こりやすく、咽のつまりや違和感を感じやすくなります。
最近の研究では、喉のつまりの原因として、喉にほんのわずかな浮腫みがあるともいわれています。気の巡りが良くないと、水の代謝にも影響し水はけが悪くなります。
漢方薬では、『行気降逆化痰(こうきこうぎゃくかたん)』の薬を使います。
気を流れを整え、体内の水はけをよくする半夏、厚朴、茯苓などが入った半夏厚朴湯、柴苓湯、水のバランスを整える利水剤などを使います。
喉のつかえの状態と体質により正しい漢方薬を選ぶ必要があります。
漢方専門の薬局でぜひご相談ください。