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婦人病のお悩み

抜け毛(脱毛)と漢方について

抜け毛抜け毛は、男性女性関係なく誰にでも起こる悩みのひとつです。特に女性にとって、抜け毛の悩みはとりわけ深刻です。

脱毛の原因は加齢だけではありません。最近では、30~40代で抜け毛に悩む女性も増えているようです。

女性の抜け毛の原因は、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、ダイエット、食事の偏り、睡眠不足などさまざまです。出産後に抜け毛が気になるという女性の相談も多くみられます。

漢方では、『髪は血の余り』『髪は腎の華』といわれ、髪のトラブルは「血」とホルモンなど生殖や老化と関係のある五臓の「腎」に問題があると考えます。

抜け毛(脱毛)の原因を漢方で考えると?

【髪は血の余り】

抜け毛に悩む女性には、貧血や立ちくらみ、生理トラブルなど血の不足した状態がよくみられます。漢方ではこのような状態を「血虚」といい、抜け毛の原因にもなります。

髪の栄養である血が不足しているために、頭皮が栄養失調をおこし髪が抜けるという状態です。産後、特に授乳中の女性に抜け毛が起こりやすいのも、血が不足しやすいためです。(母乳は血液ですので、授乳中は血不足に陥りやすくなります)

婦宝当帰膠漢方では、婦宝当帰膠など良質な血を補う漢方薬をよく使います。

鉄剤や鉄のサプリメントを服用されている女性も多いですが、特に胃腸が弱い方には吸収されにくくなかなか効果が出にくいこともあります。

このような方には、消化吸収されやすいヘム鉄を多く含む棗(なつめ)を食べることもお勧めです。

【髪は腎の華】

もうひとつ、抜け毛との関係が深いのが「腎虚」です。

加齢によって腎の精は衰え、髪の元気さが失われます。最近では若くても、ストレスや睡眠不足など生活習慣の乱れから、腎の力が弱くなり抜け毛の原因になっていることもあるようです。

漢方では、腎虚による抜け毛に二至丹(中国では、抜け毛などの髪のトラブルに昔からよく使われる女貞子と旱蓮草を用いた処方)や杞菊地黄丸、参茸補血丸などの漢方薬を使うことがあります。

さらに、頭皮や髪へ十分に栄養を届けるためには血の流れがスムーズであることが大切です。漢方では、冠元顆粒など血の巡りを整える漢方薬などを使い、良質な血が毛根まで届くようサポートします。

その他、髪にとって必要なアミノ酸や亜鉛などのミネラルを多く含むワタナベオイスター(牡蠣エキス)を使うこともあります。

抜け毛と漢方のまとめ

抜け毛(脱毛)をはじめとした髪のトラブルは、体の内面に原因があることも少なくありません。

心身ともに健康な人は、元気で美しい髪の持ち主であることが多いようです。

バランスのとれた食事や適度な運動、質の良い睡眠など、日頃の生活をまずは見直してみましょう。その上で、漢方薬などを上手く使っていくことが、少し時間がかかることもありますが根本的な抜け毛の改善につながります。

また、髪や頭皮のお手入れも大切です。常に清潔にし、度重なるカラーリングやドライヤーの熱など頭皮へ過度に負担がかかっていないかも気をつけたいところです。

抜け毛で漢方薬の服用をお考えの方は、漢方専門の薬局でご相談されてはいかがでしょうか。

今井 太郎(漢方の後楽堂薬局 薬剤師/薬学博士[Doctor of Pharmacy]/国際中医師)

執筆者:今井 太郎

漢方の後楽堂薬局 薬剤師/薬学博士[Doctor of Pharmacy]/国際中医師

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