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良性発作性頭位めまい症

■ 良性発作性頭位めまい症と漢方

良性発作性頭位めまい症良性発作性頭位めまい症は、よくみられるめまいのひとつです。

めまいを引き起こすことで有名なメニエール病と違い、聴力の低下がなく回転性のめまいが生じるときに「良性発作性頭位めまい症」と診断されることが多いようです。

おもに、頭をある特定の位置に動かしたときに回転性のめまいや吐き気が起こりやすくなります。安静にしていれば1分程で治まるめまいです。起床時や寝るとき、寝返りをうったとき、上を向いたとき、振り向いたときなどが起こりやすいようです。

漢方では、良性発作性頭位めまい症の根本的な原因には「水の滞り」、「気血の不足」、「神経の高ぶり」などがあると考えます。

■ 良性発作性頭位めまい症の原因

良性発作性頭位めまい症では、内耳にある耳石のかけらがからだのバランスを保っている三半規管に入り込んでしまうことが原因で起こります。

西洋医学では、頭を動かして耳石の排泄を促したり、抗めまい薬や内耳の循環を改善する薬、吐き気止めなどを用いることが多いようです。

ただ、なかなか改善されないケースや症状を何度も再発する場合、漢方などで体質部分から見直していくことが大切になってきます。

■ 良性発作性頭位めまい症 漢方では?

漢方では、良性発作性頭位めまい症の体質的な根本原因として次のようなことが考えられます。

①  水の巡りが滞る『痰濁中阻(たんだくちゅうそ)』のめまい

水分代謝がよくなく水の巡りが滞ると、血中に痰濁(=悪いもの)がたまり、めまいや吐き気の原因になることがあります。その他、頭や体全体が重だるい、胃がムカムカする、舌苔が厚い、などの症状が現れやすくなります。

もともと胃腸が虚弱な方、お酒や脂っこい高カロリーの食事を好む方に多くみられるタイプです。

漢方薬では半夏白朮天麻湯、温胆湯など、痰濁を取り除くようなものを用います。

②  脳への気血が消耗、栄養が不足している『気血不足』のめまい

女性は生理に伴って気血が不足すると、脳に十分な栄養が届かずめまいを起こすことがあります。

また、日常的に疲れやすい、不眠、胃腸が弱く食欲がない、高齢者にも気血不足によるめまいがみられます。

胃腸の弱い方は、天気に左右されやすい方が多いです。雨の降る(低気圧、台風)前後、湿気の多くなる時期、暑い時期、寒い時期などそれぞれ体質の弱い部分に症状が出やすいようです。

漢方薬では帰脾湯、婦宝当帰膠、補中益気湯など、良質な気血を補い、胃腸を整え、精神を落ち着かせるようなものを用います。

③  交感神経が高ぶる『肝陽上亢(かんようじょうこう)』のめまい

ストレスが多い生活や睡眠不足などが続くと、交感神経が高ぶり興奮した状態になります。めまいをはじめ、怒りっぽい、熱っぽく赤ら顔、目が充血しやすい、頭痛、血圧が高い、不眠、口が苦いなどの症状を併せ持つことが多いのが特徴です。

陰分(=体に必要な潤い)が不足しているため、内熱を生じ、頭部に内風(体の中の風)が起こり、めまいが起こりやすくなると考えます。

漢方薬では、釣藤散、瀉火利湿顆粒、中国では天麻鈎藤飲など、体の内部にこもった熱をとりながら、頭部の内風を抑えるようなものを用います。

 

良性発作性頭位めまい症では、耳石がもろくなっていてちょっとした衝撃でも欠けやすい状態になっていることが多く、加齢や女性ホルモンの低下が原因となることも考えられます。

漢方では、加齢とともにあらわれる症状やホルモンの低下を“腎精が不足した状態”と考え、「腎」を補う杞菊地黄丸や八味地黄丸をベースにした処方などを用いる場合もあります。

上記のように体質部分を改善することで症状が出にくくなる傾向があります。

良性発作性頭位めまい症は、症状と体質により、正しい漢方薬を選ぶ必要があります。

■ 良性発作性頭位めまい症のまとめ

良性発作性頭位めまい症は、日頃の養生も大切です。

胃腸に負担の少ない食事、良質な睡眠、適度なストレス発散、これらを続けていくことでからだのバランスが整い、良性発作性頭位めまい症の予防や治療を早めることにもつながります。

良性発作性頭位めまい症でお悩みの場合は、ご自分で判断してお薬を服用するよりも、漢方に詳しい薬局などに相談されるのをおすすめいたします。

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