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子宮筋腫

子宮筋腫と漢方について

子宮筋腫子宮筋腫とは、子宮にできる良性の腫瘍です。良性腫瘍なので命に関わるものではありませんが、婦人科系の疾患の中では子宮筋腫の発生頻度は多く、小さいサイズの筋腫も含めると約3人に1人程度の割合で筋腫があると言われています。

子宮筋腫の発生には、女性ホルモン、特にエストロゲンが関係していると考えられているため、エストロゲンの影響が大きい30歳前後くらいから増え始め、閉経後では少なくなってくると言われています。

筋腫の大きさや個数、場所なども人によって様々で、それらに伴い自覚する症状の出方も変わることが多い疾患です。

子宮筋腫の症状

人によっては全くの無症状と言うこともありますが、多い症状としては「激しい月経痛」と「月経量過多」が挙げられます。

他にも、

  • ・月経周期の乱れ
  • ・不正出血
  • ・貧血
  • ・筋腫による他臓器の圧迫感、腹部膨満感、便秘
  • ・筋腫の位置や大きさによっては不妊

などが現れることもあります。

子宮筋腫の種類と場所

『筋層内筋腫』

子宮の筋肉の中にできる。筋腫の中で最も多いタイプで全体の約70~80%を占める。筋腫の発育にともない、子宮自体が増大したり変形することがあり、それによって子宮の収縮が妨げられ、月経痛が強くなることが多い。多発化しやすい。

『粘膜下筋腫』

子宮内膜の内側に向かってできる。発症頻度としては約5~10%程度。筋腫自体が充血したり、筋腫の発育に伴って内膜が薄く引き延ばされることにより出血しやすくなることがあり、症状は一番強く出ることが多い。

『漿膜下筋腫』

子宮の外側に向かってできる。症状がないことが多い。しかし、まれに有茎筋腫などができ、これが捻転を起こすことで急性の痛みが出ることがある。

子宮筋腫の西洋医学的治療法

子宮筋腫があったとしても自覚症状がない場合は、特に治療は行わず経過観察になることが多いですが、月経量過多や月経痛が酷い場合などは、筋腫の大きさは小さくてもまずは薬物両方が行われることが多いです。

子宮筋腫は女性ホルモン、特にエストロゲンの影響を受けるため、ホルモン剤を使用し、エストロゲンの分泌を抑制して偽閉経の状態をつくり、子宮筋腫の発育を抑制・縮小させる療法です。

ただし、ホルモン剤によりエストロゲンの分泌を抑制することで、更年期障害のような症状が副作用として現れることもあり、長期の服用には注意が必要とも考えられています。

また、筋腫が大きく他臓器への圧迫も強いなどの状態がある場合には、筋腫の摘出などの外科的療法が行われることもあります。

子宮筋腫を漢方で考えると?

中医学的には、子宮筋腫を始めとする腫瘍・しこりなどは、気血の巡りが滞った結果できた産物と考え、「気滞」や「瘀血」の症状と考えます。

中医学では「不通則痛」と言う言葉もあり、気血の流れが通らなくなる(滞る)ことで、そこに痛みが生ずるとも考えます。

漢方薬では、桂枝茯苓丸や血府逐瘀丸、折衝飲などの理気剤・活血剤と呼ばれる気血の巡りを良くする漢方薬を用い、これ以上の滞りが起こらないようにしつつ、痛みを軽減させていくように対処することが多いです。

出血過多の症状がある場合は、血の巡りを良くする作用と止血・止痛作用を併せ持つ田七人参などを用いることがあります。

また、それらを服用していただきながら、そもそもの血の巡りが悪くなってしまっている体質や生活習慣からの原因を探り、その原因を改善し、子宮筋腫のできにくい体質に導くような漢方薬を服用していただくことも多いです。

子宮筋腫と漢方のまとめ

子宮筋腫は筋肉のこぶのようなものなので、ある程度の大きさがある筋腫に関しては完全に筋腫を消失させることは難しく、西洋医学的にも中医学的にも、今ある筋腫をそれ以上大きくさせないようにする対応がメインとなることが多いです。

しかし、西洋医学の治療では、ホルモン剤が合わない方や、妊娠を希望されている方は悩まれる方も多いと思います。

中医学では、子宮筋腫の原因を気血の巡りの悪さによるものと考え、できるだけ本来のホルモンバランスを崩さないようにしつつ、その巡りの悪さを改善するように導くことも可能です。

そもそも気血の巡りが悪くなっている原因は人によって様々です。

子宮筋腫2例えば、冷えによる血行不良の方や、お仕事などのストレス・緊張などがあり体に力が入った状態が続くことで巡りが悪くなっている方、また睡眠不足などによって交感神経がたかぶった状態が続くことで巡りが悪くなっている方、それらが複合している方など、そのライフスタイルの中に原因が隠れていることも多いため、漢方薬を服用していただくことももちろんですが、生活環境を見直すことも、子宮筋腫の改善には大事なことと考えています。

子宮筋腫はもともと婦人科疾患の中では、最も多い疾患とも言われていますが、それでも過去に比べて、その数は増えている傾向にあり、また、10~20代の若い世代にも増えていると言われています。

ストレス過多と言われている現代ですが、多くの女性の体にとっては、思っている以上に過酷な環境なのかもしれません。症状のある無しに関わらず、子宮筋腫があると診断された方は、一度、ご自身の生活環境を振り返ってみることも大事なのかもしれませんね。

西洋医学的な治療と並行されながら漢方の服用も考えてみたい、妊娠の希望もあるのでホルモン剤の服用を悩んでいるなど、お悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

今井 太郎(漢方の後楽堂薬局 薬剤師/薬学博士[Doctor of Pharmacy]/国際中医師)

執筆者:今井 太郎

漢方の後楽堂薬局 薬剤師/薬学博士[Doctor of Pharmacy]/国際中医師

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